Crosstalk /クロストーク

人間関係構築ワークショップ
#04

人間関係構築ワークショップ

いい仕事は、いいコミュニケーションが大前提。そんな考え方を大切にしています。

#テキスタイル事業部 #ワークショップ

・職場において人間関係は大事だと思いますか

大事ですね。人間関係が良くない、信頼関係が良くない状態だと一緒にものづくりをするにあたって何か良い意見が頭に浮かんでも確実に伝えられないでしょう。また、業務効率化にあたっても、一人より複数の頭で考えた方が良い案が出る可能性が高いと思いますが、それも人間関係が良くないと機能しにくいのかなと。当社理念でいうところの協働(仲間と、協力する・意見をぶつける・お互いを理解する)を体現するために、人間関係は大事です。

人間関係が良くて、必要なコミュニケーションを取れることがまず、仕事がうまくいく上での大前提だと思います。一人で仕事をしているわけではなく、誰かの力を借りたり意見を取り入れながら最終的な商品やサービスを作っていくので、それには人間関係が良くないと難しいですよね。一人でやっても凝り固まったアイデアになりますし、限界があると思います。

人間関係が良くないとわだかまりや疑いみたいなものを持つまま業務を進めることになりますし、そうすると結果にも支障が出ます。実際に伝えた方が最終的に良いものになったはずなのに、人間関係のモヤモヤから言わずに済ませてしまい後悔したことはあります。やっぱり良い人間関係を構築することで良い仕事にもつながっていくのではないでしょうか。

・これまで職場内で人間関係の課題を感じることはありましたか

社内のコミュニケーションが足りないなと感じることは個人的にはありませんでした。ただ、みんな同じ作業をおこなっているようで、それぞれ個々の課題は違ったり、細かい部分に関して理解し合えていないというところはあったと思います。

当社は一人の人が複数業務を横断して担当していることが多く、作業の優先度や大事にしたいと思っていることが人によって違うんです。また、関わる人も多いので、同じ言葉で伝えても認識違いが起こりやすい。伝える方も聞く方も相互理解という面では課題があったと感じています。ある人から見たら正解だけど、ある人から見たら違うということが頻発していて、そこで溝というかコミュニケーションエラーみたいなことが起きていました。

当社が特殊だと思うのが、社長がプレーヤーでもあるので結構現場まで降りてきて社員の声を直接拾い上げてくれる環境があります。だから、これまでは何か困ったことがあったら社長に言えばなんとかなるという空気があったと思いますが、やはり社長お一人では抱えきれませんし、社員同士で直接コミュニケーションで解決した方がスムーズにいくこともあるんじゃないかなと。だから、個人間の人間関係のストレスをなくしていこうということで人間関係ワークショップが始まったという面もあるのかなと考えています。

・人間関係ワークショップの内容のご紹介を願いします

まずは社員がランダムにグループ分けされて、最初にお題について説明というか講話があります。その内容をもとにグループ間でディスカッションをし、最後に結論を発表するという流れでした。最初の数回は外部講師の方を招いて、その後は真弘社長が主導してワークショップが進みました。

個人的に印象的だったのは、Google社がおこなったプロジェクトアリストテレスという実験について取り上げた回ですね。仕事をどう進めたらクリエイティブなことができるか、よりよくしていけるかということを調査するために行った実験なんですが、結論としては個々のスキルより場の雰囲気が成果に大きく影響するということでした。私も元々場の雰囲気は仕事に影響するよねくらいの認識は持っていたんですが、それがエビデンスとして示されてはっきり「人間関係の方が大事」と理解できました。

私が印象に残ったのは適正診断みたいなテーマをやったときのこと。アンケートに答えて、組織の中でのそれぞれの性質(コントローラー、プロモーター、アナライザー、サポーター)を割り出して、それを全員に発表しました。そうすると当然「この人はコントローラーだからリーダータイプなんだな」というようなバイアスがかかるじゃないですか。その状態で次のディスカッションパートでは、あえてそのバイアスをかけないようにして話し合わなければいけないというワークが行われました。これはめちゃくちゃ難しかったですね。目的としては「誰々はこうだから」という思い込みを意図的に外してコミュニケーションを取るという訓練だったと思います。

ワークショップ全体を通したテーマとしては理念にある「協働(仲間と、協力する・意見をぶつける・お互いを理解する)」について考えるというところだったと思います。初期は本当に雑談みたいなところから始まり、だんだん今お二人がおっしゃったような濃いワークに移行し、最終的に「小川峰の協働とは何かを社員で決める」というところに辿り着きました。それはみんなが安心して意見が出せる場所で、それってどういう場所なのみたいなことを話し合っていたんですが、その中で自分が良かれとして行っていたことが相手からは違うふうに捉えられていたことに気づくといった体験がありました。ワークショップを通して普段の仕事内では難しい「自分の話」をする機会が設けられたのがすごく良かったです。

小川峰の「協働」には、傾聴力、質問力、相互理解、心理的安全性のようにいろんなものが含まれていると思います。それを社長だけの言葉ではなく、外部の人のレクチャーというこれまでと違った切り口で言語化していただけたのが協働の理解を深める上で大きかったのではないでしょうか。このワークショップで学んだ内容、ひいては協働という概念は、世の中の会社が今必要としている普遍的な内容だと思います。仕事はやっぱり一人ではできることは限られているのでチームでやっていくことになるんですが、チームの人間関係が悪かったり信頼関係がなかったらクリエイティブなことをしたり何かを改善するのは難しくなってきます。だから、やはり協働という理念は働く上で大事だと思います。

・人間関係ワークショップを経て変わったことは

やはり、コミュニケーションの重要性を理解した方が増えたという印象があります。当社はフラットな組織なので、何か問題があった時も気軽に上司に相談できるんですが、それに関しても可能な限りメンバー間で解消しようという空気が生まれたかなと。社長を経由せずにメンバー間で相談した課題がスピーディーに解消されるということも実際にあったので、人気関係が強固になった、共感力が上がったのがワークショプの成果ではないかなと思います。

今までは何かあったら社長に相談することが多かったんですが、自分から課題が手離れした感覚になって結果社長任せになっていました。ワークショップ後は、自分の悩みや意見を社員同士直接伝え合うことで、自分ごととして課題を解決まで持っていけるということができるようになったと思います。思いを伝える中で、「そんなふうに思っているとは意外だった」というような言葉をもらえるのがコミュニケーションにおいて大事なんだなと。普通に作業している中でもあえて会話の時間を作ることが前よりも増えました。

お二人がおっしゃるように、これまでは上司や社長に相談して解決してもらっていたのを、メンバー間の話し合いでなんとかできるようになったのは大きいと自分も感じます。また、個人的にはまだ完璧にはできていないんですが、「この人はこうだから言ってもしょうがない」みたいなバイアスを意図的に外して話すような努力は前よりできるようになったと思います。以前なら「間違った発言になってしまうかも」と思って言えなかったことも、思い切って言えるようになったという変化は感じますね。

・職場での人間関係にどのように向き合ったらよいでしょうか

人間関係の構築においては多様性を理解することが大切だと思います。無理に合わない人に合わせる必要はないんですが、基本的にはみんなと仲良くしたい、良いコミュニケーションをとっていきたいというベースの考えが重要なのではないでしょうか。それがベースにあれば、この人ちょっと苦手だなって思ってた人が意外と話してみたら共感できる部分があることを発見できたり、人としての枠を広げることにもつながりやすいと思います。

コミュニケーションが好きな人もいれば好きじゃない人もいると思います。だから、相手がどのような性質を持っているのかを理解して、なるべくその人にあった関わり方をしてあげるというのが、よい人間関係を築く第一歩なのかなと。当社はそのあたりの配慮ができる方は多いと思いますし、空気感的にも圧が強めのコミュニケーションをする人は少ないので、安心できる環境だと思います。

コミュニケーションの取り方への配慮も必要なんですが、働く環境というのも大事だと思います。つまり、ものすごく忙しくて余裕がない中で働いていたら、コミュニケーションは雑になるしネガティブな発言もしやすいじゃないですか。そういう面でいえば当社は残業もかなり減ったし元々お休みは取りやすいしという状況なので、心理的な余裕を持って人間関係を構築できる環境なのかと思います。

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